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2008年12月12日

森佳三さんの脱活乾漆による小品展

今日、ふと、立ち寄った

ギャラリー。

ほどよい大きさの、

彫刻が目に飛び込んできました。



京都らしい和の空間に

ぴったりマッチした

彫刻から、

なにかしら、

遠い日の懐かしさを感じていました。

作品の持つぬくもり・・・でしょうか。


この彫刻の作者は、

森 佳三さんという方で、

現在千葉大学の博士課程で

アルトゥ―ロ・マルティ―二論を

研究されていらっしゃいます。


大変珍しい脱活乾漆の作品を

見せていただきました。

温かみのあるその風合いが、

なぜかしら、心に残っています。


森 佳三 さんの

脱活乾漆による小品展。


◆編集後記


13日に再度画廊を訪れ、

森佳三さん脱活乾漆(だっかつかんしつ)の創り方を、

お聞きしてきましたので、

拙いですが、私の理解した範囲内で、

ここに記ししておきます。



まず最初に、粘土で形を作り、

年度の表面が乾いた時点で、

【漆】に浸した【麻布】を、 

粘土で創った象を包み込むように、

貼っていきます。

漆が乾燥した時点で、

象の内側の年度の部分を、

取り出します。

そうすると、残るのは、

【漆】浸された麻布でできた【かたち】の

空洞が出来上がります。

そのようにして創られたのが、

森佳三さんの脱活乾漆による彫刻です。


実は12日に境町画廊を訪れた時に、

私自身時間がなくて、

一見、木彫のように思えたのですが、

後ろ髪を引かれるように、

また画廊を訪れてみたくなり、

森さんとお話しさせていただき、

脱活乾漆について教えていただきました。



「脱活乾漆」は、古く、仏像に使われた技法で、

興福寺の「阿修羅像」
唐招提寺の「鑑真和上像」
東大寺三月堂の 「金剛力士像」などに

観ることができます。

森佳三さんの脱活乾漆による小品展は14日まで。

京都市中京区境町通り御池下る東側

境町画廊にて。











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Posted by アトリエ悠夢  at 23:10 │Comments(0)展覧会

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